店名polepole

製造者プロフィール

  小林香絵(こばやしかえ)

1970年2月7日生 鳥取県出身
1988年3月 鳥取西高等学校卒業
1989年3月 大阪あべの辻製菓専門学校卒業
  在学中、洋菓子店ポアール(帝塚山)にてアルバイト
  卒業後、製菓衛生師免許取得

1989年4月-1991年3月 ケーニヒスクローネ(神戸)勤務
1991年4月-1993年4月 ピコリーヌ(大阪府堺市)勤務
 1993年5月-6月 2週間程パリへ一人旅。やはり本場が一度見たくて。
1993年6月-1994年9月 あしびの森(大阪府豊中市)勤務
 1994年10月9日 結婚
1994年11月-2002年3月 あしびの森にてパートタイム勤務

2001年5月 知恩寺さん手づくり市初出店
2001年10月 「ポレポレ」命名
 その後、バザー、フリーマーケット等のイベントに随時参加活動中

2004年10月 自宅内に工房完成

工房写真1 工房写真2
狭いけれど居心地のいい空間です

趣味:フルート・ヨガ・ガーデニング・手芸・etc.


〜製造者より〜

私は小さい頃から、外で遊ぶより家の中でぬり絵をしたりする方が好きでした。
そんな内気な性格を心配してか、母が私をガールスカウトに入れたのですが、 そこで作った「ひとくちケーキドーナツ」が、 おそらくお菓子を作った最初ではなかったかと思います。

小学生の頃に、仲のよい友達の家に小麦粉を持って上がり込み、 一緒に型抜きクッキーを焼いたのを憶えています。
中学の時は、給食のマーガリンを集めてため込んで、 友達と一緒にチョコレートケーキを作り、みんなにふるまったりしたこともありました。
フライパンにアルミ箔を敷いてスポンジを焼いてみたり、 本に書いてある「発酵」がよくわからなくて、生地をこたつの中に入れ、 カチコチのあんぱんを作ってみたり...。
今考えてみても、けっしておいしくはない代物だっただろうと思われます。
それでも、晩ごはんがすんで台所があいてから、 ひとりでよく明け方までお菓子を作ったものでした。

もともと趣味を仕事にするつもりは全くなかったのですが、 さらに何かを勉強するため大学に行こうと思うほど賢くもなかったですし、 なにより家の経済状況が良くなくて早く自立したかったため、 どうせ仕事するならやっぱり好きなことをしよう、と、結局この職に就きました。
背景はそんなですけれど、実際、製菓をきちんと習いたいと思った最初のきっかけは、
「ホットケーキミックスを使わずにホットケーキが焼けるようになりたい」
でした。 子供にそういうおやつを作ってあげたい、卵と牛乳でプリンを焼けるようになりたい、 そこに、私のお菓子作りの原点があります。
残念ながら私には子供はおりませんが、この気持ちはずっと持ち続けていきます。

菓子屋の仕事はたいへんきついものです。
時間も長く、立ちっぱなしで、しかも表の華やかさとは裏腹に、重労働です。
結婚後も、時間だけ融通していただいてそのまま製造の仕事を続けていたのですが、 やはりそれまで無理をしてきた皺寄せが出たのか、一気に体調を崩してしまいました。
けれどもそうなって初めて、「食」について改めて見直し、考えるようになりました。 そしてそれが、材料に気を遣うポレポレの成り立ちの由縁です。
また元気になってこうして作りたいものを作っていけるようになったというのは、 私にとって、とてもうれしいことなのです。

子供の頃はおこづかいが少なくて、ショーケースに並んだケーキを1ヶだけ買うということが はずかしくてできなかった、そんなこともありました。
いつかは昔の駄菓子屋のように、子供たちが手の中に握りしめた小銭を数えながら、 今日はどれにしようかとたくさんの種類の中から真剣に選んでいく、 そんな感覚のお店ができたらいいなぁ、と思っています。

グリーンライン